カテゴリ:コージの日本語教育( 5 )


2014年 02月 21日

ドイツ語の本、日本語の本。それとCDブックで。

二カ国語環境の息子は、同じものを日本語とドイツ語両方で読むこともあります。たとえば最近では「たのしい川べ」、 英語版オリジナルタイトルは「The Wind in the Willows」ですね。
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イギリスの美しい田園風景を深く愛していた作者ケネス・グラハムが、4歳の自分の息子のために書いたというもので、川辺に住むネズミやモグラ、アナグマなどの小動物たちが、いっしょに冒険したりお互いを思いやったりする話を、とても詩的な文章で綴っています。

その設定だけでももう、私のココロを揺さぶりますし、オリジナルのイラストがまた素晴らしい。

実はこの本、息子が生まれた時に大切な知人から頂いたものなのです。

難しいいいまわしやかなり複雑で長い文がたくさん出て来るので、全部はとうてい理解していませんが(今調べたら、推奨は小学4年生!)、私自身に思い入れがあるので、随分前からときどきですが読み聞かせはしていました。長い話ですので、今はまだ三分の一くらいまで。

ドイツ語版=" Der Wind in den Weiden "(訳すなら、川辺に吹く風、でしょうか)の方は、書店で見てその装丁の美しさ(写真・上左)に人目惚れして即、購入しました。。日本語のものとはまたちがった非常に魅力的なイラストで、夫もときどき読み聞かせています。

コージが言うには、


とても静かで、平和な感じがするんだ。

ヒキガエルがいなかったら、もっと静かなんだけど、

ヒキガエルがいるから、ばかばかしくておもしろいんだ。

最後にをもって戦うんだけど、誰も死なない

そこがいいんだよ。


最後まで読んでいないくせにどうして知っているのかと言うと、実はドイツ語のCDブック(なんと全部で3枚)を聞いているからなんです。

最近特にお気に入りのようで、ほとんどいつもそれを聞いています。テレビがアンテナに常時接続されていない我が家では、息子が居間にいる時は常時CDがオン、絵を描いたりゾロリのつづき書いたり(笑)レゴで遊んだりしながら、必ずなんらかのCDを自分で選んで聞いています。

映像が入ってしまうとどうしても想像の広がりが限定されてしまいますけど、CDはそこまでは強くはないと思うので、我が家でも随分聞かせました。テレビなし育児もほんとこれで随分助かりました!

ちなみに、ドイツではこうしたCDブックが多く、書店にもたくさん並んでいますし図書館でも借りられます。夫がラジオドラマ好きだったようですが、ドイツでは好きな方が多いのかもしれませんね。

息子はCDの中の「川辺を吹き抜ける風」を表現している、

「ヒューヒュー」

という効果音が好きなようで、よく私の前で口笛で真似してくれます。音楽も素晴らしい。

この「たのしい川辺」については、本ではまだまだ難しいけど、CDで聞くとけっこう楽しめてかつ話のおもしろさが少しわかってくる。

何度も聞いているうちに、ちょっとずついろいろな表現や話の詳細が理解できたりしてくる。すると今度は本を開きたくなる・・という感じでしょうか。

息子の場合、こうしてひとつの話をめぐって、日本語の本、ドイツ語の本、そしてCD、と3つのアプローチ方法があり、それぞれがビミョウに違ってもしくは被って彼の中への取り込まれていくようです。ああなんだか豊かだなあ恵まれているなあ、と思いますよ。


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by dksh_okys | 2014-02-21 01:07 | コージの日本語教育
2014年 02月 06日

かいけつゾロリ・ドイツ編

日本人学校の図書館にて、毎週日本語の本をあれこれ借りている息子コージですが、中でもダントツな頻度なのが「かいけつゾロリ」
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「またゾロリ~?」

読み聞かせする私も、いい加減飽きています。

でも文句を言いながらその実、読んでいる私の方がそのどうしようもない展開に思わずつい、笑ってしまう・・。 今たしか53巻? 日本に帰ると毎回数冊買わされます。

なぜ、これほどまでに小1男子を引きつけるのか??

1)忍者、海賊、かいじゅうなど、男の子の興味を網羅。
2)おなら、うん◯など下ネタ満載!
3)だじゃれやクイズ満載、言葉遊びが多い。
4)擬音語、擬態語(オノマトペ!)も多し。
5)日本の大衆文化や最近の流行について学べる。
6)カレーライス、ラーメン等、日本の(主にB級)食文化への憧れを植え付ける。
7)これらのネタをもとに日本人学校にて盛り上がること可能。

たとえば、

「ジュースを飲むのは自由っす(~っす)」

「いぬのおうちはワンルーム(ワンルーム)」

など、だじゃれ遊びだけでなく、口語日本独特の言い回しを学べるところがいい! 子ども同士の普通の会話というのは、普段は母とのやりとりのみという日本語環境では、なかなかむずかしい。

それと、義理チョコと本命チョコの違いは?とか、大食い選手権とギャルツネ(笑)など、作者の原ゆたかさんが書かれた時点での日本での季節もの、トレンドものを話の中に盛り込んでいるので、それらをビミョーな、いや時にはかなりの時差にてですが、キャッチアップできるのです。

知らなくても全く困ることはないですが、でも知っていると楽しい! 

こういうゾロリ本を読むことで、コージの中で

日本という国はおもしろい!

「日本の食べ物はおいしい!!」

「はやく日本に行きたいっ〜」

というように、

日本に対しての 憧れの気持ち

が限りなく増すようで、ということは日本語習得のためのモチベーションづくりにかなり貢献している、ということですか。
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写真は数日前に一気に書き上げた、

かいけつゾロリ「ドイツ」シリーズ「ピストル大さくせん」。

以下一部、抜粋。

どのシリーズでもそうだけど、ゾロリがくだらないうたをうたっていると、(バーン)という音がしたのです。ピストルが音を出したのです。

かいけつゾロリにへんしんすると、ながいじかんをかけてピストルであそびました。「ニヒニヒおれさまがピストルをもって(いることを)しらないだろうニヒニヒ!!」

ゾロリがつぶやくと足もとにてがみがおちていました。さて、てがみの下になにがかくれていたのでしょう。(中略)かみくずにかいてあったのは、ピストルのせけいず(設計図)でした。

・・・以下略。
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このかいけつゾロリ、ご存知のように「三度笠」に縞の合羽という格好で登場してくるのですが、これに多いに影響されて、忍者装束と同じくらいよくやっているコスプレが、(丸いクッションを頭に固定した)三度笠ルック(写真・略)です。

日本語学校の宿題作文は大嫌いですが、こういう好きなものなら延々と書けます。こうしてみると、冗談ではなく、海外に住む日本人の日本語および日本文化継承にかなり役に立っているなあと改めて思いましたよ。

いや、思ったよりもお世話になっていました = かいけつゾロリ。

あまりいやがらずに読んであげようかな。


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by dksh_okys | 2014-02-06 20:10 | コージの日本語教育
2013年 11月 30日

ドイツ人?それとも日本人?

長らくご無沙汰しておりました。

このところドイツはと~ても寒い日々が続いていますが、巷ではクリスマスの雰囲気が漂い始めたこのごろ。クリスマスマーケットも今週末から始まります。

キリストの誕生日を祝うのがクリスマスですけど、この時期のこうしたどんよ〜りとした暗さを一掃しなんとか楽しく、いやむしろウキウキとやり過ごすための切実なニーズ、これだけ大きなイベントになってきたのはそこなんだろうなあ、と。

全く関連ありませんが先日、多言語環境で育った人々のアイデンティティに焦点をあてた本を久しぶりにパラパラとめくったあと、コージにも聞いてみました。

コージってさ、自分はドイツ人だと思う? それとも日本人?

答えは、

う〜ん、ドイツ人かな。だってドイツで生まれたし。

実際はまだまだ日本語の語彙の方が豊富、よって複雑な感情をよりうまく表現できると感じているようですが、小学校がはじまり日常生活におけるドイツ語が占める割合が加速度的に増しているこのごろ。

これから思春期にかけてこの感覚も揺れ動いていくんだろうなと。

同じようなバックグラウンドを持つ子どもがいる方々に聞いてみると、私たち日本人から見るとあきらかに西洋人っぽい風貌を持った子どもでも、ドイツ社会では「日本人」と認識されてちょっとした差別を受けることもままあるようです。そのために自分の中にある日本のルーツを否定的にとらえはじめ、日本の文化や言葉を毛嫌いするようになってしまうケースもあるとか。

私たちが住んでいるところはドイツ人以外の外国人が数多く暮す大きな町なので、そういうケースはやや少ないと思いますが、ちょっと都会をはずれると多いらしい。

小学校のコージのクラスも、いろいろな背景を持つ両親から生まれた子どもが多く、ヨーロッパ系とアジア系というのは見た目が違うのでひとくくりにはできませんが、聞いた限りでもたとえばイタリア、ブルガリア、ルーマニア、ポーランド、イラン、中国、トルコ等々。そういう多国籍な家庭に育つ友だちと一緒に学校生活を送ることができるのは、コージにとっても幸運なことだと思います。

ごませんべいとおまんじゅうが大好き、日本の私の実家に帰ることを何よりも楽しみにしている、今のところ、超「日本ラブ」な彼が今後どういうように変化していくのか。

ちなみにドイツ生まれなのにもかかわらず、ドイツ人らしくない部分といえば、

じゃがいもが嫌い!
ソーセージがきらい! そして極めつけは、
サッカーが嫌い!!

ドイツ人としてのアイデンティティクライシス、あるとすればこれが原因になるんじゃあ?


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by dksh_okys | 2013-11-30 13:27 | コージの日本語教育
2013年 10月 07日

ぶどう畑のさくぶん

土曜日はいつものように、日本人学校の宿題をめぐる母と息子間の荒いやりとりの後、午後の来客のために忙しい私はそれを放って買い物に出かけました。

しばらくして帰ってみると下のようなものが出来上がっていたのです。
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宿題はまんべんなく嫌いなコージですが、中でもさくぶんは特にです。

だいたい、「これをやりなさい」と人に言われてやるのがまず何よりもイヤなこと、そしておそらく、自分の頭に浮かぶたくさんのことを文字にする技術が追いつかないので、めんどくさい&頭に来る、のだと思います。よって拒否度200%ですわ。

夏休みが終わってから漢字の学習も始まりました。

漢字自体には興味があるので、自分で辞書で調べ、趣味である宝の地図づくりや偽金づくりなどに役立てていますが、それを何度も書いて練習するとなると一転、彼にとっては拷問以外の何ものでもなくなる(ブログ村のギフテッドカテゴリーでもおなじみな問題ですね)ので、母の独断で反復学習はやらせてません。

日本では考えられないと思いますが、そのあたりは先生に相談して了承済みです。

しかしその代わりにといってはなんですが、作文を多めに提出する、ということを心がけています。

ドイツの小学校でもその子の能力によって宿題の量が違うようで、無意味な平等主義 =「みんな同じことをやるべき」ということを第一目標にしていないということは、とても健全だと思います。

しかしごらんのようにまあ、3文が限度でしょうか。それ以上だと再び頭に血が昇ってバトル再現、となるのでこれくらいで勘弁してます。今回は、短いながらも「一人でちゃんと最後まで書いた」点を多いに褒めましたけど。

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by dksh_okys | 2013-10-07 05:15 | コージの日本語教育
2013年 08月 31日

折り紙手裏剣をつくりまして。

いま現在、サムライおよび忍者関係にたいへん興味がある息子コージ。で、昨日は折り紙で手裏剣を作りました。
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「くふうの図鑑」にあった折り方を見ながら、以前に何度か二人で作ったことがあるのですが、これがまたなかなか難しい。

折り方の説明って、本によって表現方法がビミョウに違うので、その言い回しをきちんと理解しその通りに折りすすめること。そしてこの手裏剣の場合、2枚の紙を別々に折り最後に十字に組み合わせて互いの隙間に差し込むという、大人でも結構技術を要する手作業があります。

こうした場面ではだいたい今までの経験から言うと、途中で

もうできない!こんな本、バラバラにして捨てる!

と癇癪を起こし、怒りの矛先を進行形の対象物および私に向け、そのあまりの激しさに腹をたてた私との大パトルに発展する、というのが常だったので、横で夕飯を作りながらも私、身構えてましたわ。

案の定、くふうの図鑑にあたること合計3回、何度か「手伝おうか?」と聞いてもムスッとしたまま、しかしひとりでぶつぶつ文句言いながらやっているので、まあほっときましたが。

しかしながら最後はちゃ~んと出来上がったのですよ。それも2つも! 

もしかして私が以前に作ったものを見つけだしてきたのか?

と最初は疑いましたが(笑)、間違いなく自分でちゃんと作ったようです。

自分の欲求と手先の技術が追いついて来たということでしょうね。かなりおおげさにほめたら、調子にのって10個くらい作ってました。友だちをあつめて折り紙手裏剣講座をやろう、と盛り上がってます。

一昨日は木刀を学童保育で作って来ました。息子がリクエストしたら、ペーター(先生)が手伝ってくれて工作室にて2人で作ったというのです。今度は鞘をつくるんだ、と張り切っていました。家で銀紙をまいて刀らしくして大満足。

今まで行っていた幼稚園の2階にある学童保育なので、先生のこともよく知っているし、そこにいる子どもたちとも顔なじみ、下に行けば幼稚園の友だちもいる。環境の変化でなかなかたいへんなここ数週間でしたが、少しだけホッといたしました。


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by dksh_okys | 2013-08-31 12:18 | コージの日本語教育