<   2014年 03月 ( 2 )   > この月の画像一覧


2014年 03月 05日

森へ自転車で。

昨日の朝、息子がまた癇癪を起こし私との間でかなり激烈なやりとりに発展、その後冷静になってから双方とも深く反省、仲直りに自転車で森に行って来ました。

自転車でなら、森へ行くにもあまり文句言わない息子です。天気がよくてほんと気持ちよかった。

鹿のことを書いていたからか、ご本人(=野生の鹿)に会いました。ついでに鹿のような大きさの秋田犬にも(笑)。かわいかったなあ〜。散歩中の犬もたくさんいる森です。なにが起こったのか、については後ほど・・。

息子はウィルス性胃腸炎にやられて今日は学校、お休みなんです。

↓↓ギフテッド情報満載のサイトです
にほんブログ村 子育てブログ ギフテッドチャイルド育児へ
にほんブログ村
[PR]

by dksh_okys | 2014-03-05 16:32 | ドイツの森で
2014年 03月 01日

ドイツの森での OE

中世の森、黒い森、暗殺の森、彫刻の森、眠れる森の美女、森の生活・・・。

「森」と聞くだけでなんだか胸騒ぎがする、自称「フェチ の私です。
d0002471_17225746.jpg

日常に森がある」という一点が、ドイツ生活&都会生活における各種の不満を忘れる(時もある)くらい、私にとって欠かせないものになりつつあります。

我が家からも一望でき、歩いても15分くらいのところにある森ですが、市民の手軽な散歩コースになっていて、私たちも日曜の午後によく三人で出かけています。

もうすこしすれば写真のような花があちこちに咲き誇り、木々から漏れる光の強さが刻々と変わったりしまして、とても幻想的・・・です。
d0002471_14101129.jpg

西田幾多郎らがよく歩きながら思索したという「哲学の道」が京都にありますけど、ドイツにおいて哲学者が好んで歩いたのは、最寄りにあった森だったんでしょうねえ。(ちなみに私はその昔京都にいたことがございまして、哲学の道にてはよく酒盛りをしておりました!)

まつぼっくりフォビア( → まつぼっくりの森へ)はだんだん収まりつつある息子、しかしそれでも森は苦手、散歩に行こうものならかなり抵抗します。
d0002471_14111171.jpg
それでも強行してきた私たちですが、ここにきてちょっと考えました。長らく単なる我わがままだと思っていたけど、もしかしてこれも、

想像性OE ゆえ、なのかなと。(→ コージの強い感受性はOE(過度激動)だった?

息子にあらためて聞いてみますと、

うまく言えないけどなんか雰囲気がいやなんだ

ドイツ人にとって一般的には、「身近でリラックスできる場所」である森ですが、息子にとっては一転、逆に想像力を刺激しすぎて、ココロが休まらないのかもしれません。

森ってたしかに、空気が外に逃げない代わりに内に向かっていく感じがして、密度が濃いんです。私自身歩いていると時々こわいな、と思うことがあります。
d0002471_148585.jpg

写真のような切り株も、ふと何かの「口」に見えたりすることも。外に視線がいかない分、視覚的な想像をさらに膨らますんじゃあないかな、と思うのです。

それで思い出したのが、映画「ブレアウィッチ・プロジェクト」。

かいつまんで言うと、森の魔女伝説を探してドキュメンタリー映画を撮影していた大学生3人が、深い森にて次々に行方不明になり3年後にそのフィルムのみが発見される・・・(そしてそれがこの映画フィルム)というドキュメンタリータッチのかなりこわい話です。
d0002471_225056.jpg
日本でも「鎮守の森」や、背後の山がご神体になっているなど、神社仏閣の周囲で宗教感を伴った独特の雰囲気を感じる森林は多いように、森という場所はなにか日常ではない「彼岸」の香りがします。

ドイツでも メルヘン が育まれた場所である森は、五感を刺激する雰囲気に満ち満ちた「想像の源泉」でもあったんでしょう。

いばら姫とかヘンゼルとグレーテルなど、だいたい森が舞台ですし、それに魔女は必ず森に住んでいますしね。精霊信仰のアニミズムも、ドイツでもキリスト教がはいってくる前はあったわけですし。あちらとこちらの境界=森、だったのかもしれませんね。
d0002471_1474964.jpg
しかし現代のドイツでは、多くのドイツ人にとって森は「日常」です。一極集中の日本と違って地方都市の集合体であるドイツでは、それぞれの都市が森を内包していてプラス、それらの間にもまた森があるという恵まれた環境です。私たちのように都会在住であっても、それを享受できるところがスバラシイ。うちの近所の森では女性の一人歩き、全然 OK です!

以前に他の言語には翻訳しにくい表現を特集した記事(←これ、おもしろいです!)がありまして、日本語では「木漏れ日」、ドイツ語は

森をひとりで歩いている時に感じる孤独

という意味の Waldeinsamkeit だったのを思い出しました。

森が日常にあるドイツならではの表現だな、と思ったのを覚えています。

我が家の近くの森は小川や小さな湖もあり、夏ともなればカエルだの亀だのが出没します。なんと野生動物保護区もあり、そこから抜け出した野生の鹿にも出くわすこともあるんですよ。ちょっとしたカフェやレストランもあり、家族で「お金をかけず」(←これポイント!)に週末をリラックスできる最高の場所だと言えます。
d0002471_1495762.jpg
人々が集まるので目も行き届き手入れもよくされる。日常の中に森があることで結果的に人々の環境意識もさらに高まるという相乗効果になるんでしょう。だいたい人間、近くにないものにはなかなか思いを馳せられません。東京のような場所にて環境問題を子どもに教えようとしても、親も子もかなりの想像力が必要だと思います。

おもしろいのは、ドイツでは Waldtag =「森の日」といって、

" 雨が降っても雪が降っても、全員で森に行く日! "

を週一で設けている幼稚園が普通にあります。

それこそ子どもたちに「これからスキーにでも?」という寒さ対策万全な格好をさせ、全員例外なくつれていくようです。

ちなみに息子も幼稚園にて週一ではないですがよく行っていたようです(文句タラタラで)。ドイツではこうした中で小さいころから自然に環境意識が高まっていくのかもしれません。

一方高温多湿な気候の日本では、木々や植物の多様性や豊かさ、その成長の早さも寒冷地ドイツの比ではない。森自体の密度がさらに濃いんですね。ということは、つまり木々は「うっそう」と茂っているから薄暗いですし、夏になれば蛇も出るし虫も多い。女性の一人歩きなんかはもってのほかです。

でも何を隠そう私、若い頃はよく山寺周辺を(よせばいいのに)一人で歩いては、この世で一番嫌いな蛇 に何度も遭遇しておりました!

日本では、森や林は既に人々の日常にはないでしょうね。よくてたまに訪れる神社仏閣の参道くらい、地方にあっても週末に近所の森を散歩するなんていう感覚、どれだけの日本人が持っているだろか。実は、森林面積自体は日本の方が断然多いんですけどね。
d0002471_1484778.jpg
本題の森の中の OE ですが(笑)、そうしたことをぐたぐだ考えますと、息子を毎回有無を言わさずに森を連れ回すのもかわいそうなのかなと思えてきました。

でも実は既にドイツの森は、彼の精神世界に深~く入り込んでいると見てます。そのうちに少しずつ慣れてきて哲学をしながら歩くようになるんじゃないか、そして20年後くらいには逆に、「お母さん、あの時無理に連れていってくれてありがとう!」なんて言われるかも(笑)などと妄想を膨らませつつも、やっぱりこちらも少し妥協すべきかな、と思うのですよ。(って、それで終わりか!)

写真最後はいつも行く森の散歩道の現在。「木漏れ日」の美しい季節を待ちわびて!

↓↓ギフテッド情報満載のサイトです
にほんブログ村 子育てブログ ギフテッドチャイルド育児へ
にほんブログ村
[PR]

by dksh_okys | 2014-03-01 13:02 | ドイツの森で