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2014年 01月 20日

会食できないOE

すいません、そんなの ないです!

ですが、多分にギフテッドの特徴である、OE(過度激動 = Overexcitabilities)からきているだろうと思われるのであえて書きたいと思います。

ちなみにこの過度激動という心理学用語の日本語訳について、響きがどうも・・と思うのは私だけだろうか。「過度に激動」って・・。でも、感覚過敏、というだけではこの特徴を表す言葉としてはおそらく弱いんでしょうね。over に excite する ability、英語ではもう少ししっくりいくような気がしますが。

この過度激動の中でも特に知覚性OE(=まぶしい光、大きい音、匂い、触感など感覚器官に与えられた刺激に過剰に反応すること。このあたりについてはあーちゃんママのブログに素晴らしくまとめてありますので参照してみてください!)が強い場合に、見た目や匂いで特定の食べものを拒否してしまうというのはよく聞きますが、コージの場合は一時期、それもけっこう長い期間ですが私と夫以外の人といっしょに食事ができませんでした。

3歳で入園した幼稚園にてようやく食べられるようになったのは、3年目5歳になってからでしょうか。

幼稚園の先生には、「お腹が空けばたべるようになりますから!」というよくある理屈を言われましたが、家に帰ってきてからものすごい勢いで食べる息子を見て、体も大きいし食べる量も多い彼が半日以上食事をしないというのは絶対よくないと判断、幼稚園と相談しました。

私がお昼時に幼稚園に出かけキッチンにていっしょに食べる、ということを地道に続け、その後すこしずつ教室にて食べられるように慣らしていった、という経緯があります。

幼稚園にては昼食はおろか誕生祝い用のケーキなども全く手をつけず、保護者が持って来る振る舞いのお菓子なども受け取り拒否するくらいならいいんですが、なんといっても困ったのは

水さえ飲まなかった!

ことです。

夏の暑い日などかなり心配したことを覚えています。喉が乾いたからと言っても飲まない、というのが息子でしたから。

誰かの家に遊びに行っても出されたものは食べず、逆に我が家に誰かが来ていっしょに食事、というのも全くできませんでした。

ある時期からは、我が家にお客さんが来て食事などという場合などは、食卓の隣にある(食卓側からは目隠しになる)カウンター内で自分の家にもかかわらず、こそこそとしかも急いで食べたりする姿を見て、親としてもなんとも言えない気持ちになったのを覚えています。

それを許していてはと言われたこともありますが、それまでは全く食べられなかったのですから、少しでも食べられるようになるならと、こちらも喜んで対処してました。彼が食べないことで起こる癇癪であるとか予定の変更とかを避けたいという私の事情もありましたし。

ちなみにこの頃に平行して私の心配不安もマックスに達していまして、ネットで調べた結果どうも「社会不安障害」に近いのではないかと感じていたので、児童心理カウンセラーに相談しました。最初の面接にて、コージは(案の定)心理テストを完全拒否しまして、少ない判断材料でものすごく大ざっぱに、もしかしたらADHDかもしれませんね、と。

この時に直感したことは、子どものことを四六時中観察できるわけではないカウンセラーが、たった数度の面談だけでこうした複雑な問題を判断するなんてできるハズがない、ということ。しかし親は「なにか判断してもらって白黒つけ、ある意味安心したい」のですから、カウンセラーもなにか方向性を示さなければ、という都合もあるんでしょう。

私自身もこの頃は、なぜ息子が他の子と大幅に違うのかを知りたい、理由がわからない宙ぶらりん状態から解放されたい、という気持ちが強かったのも事実で、もし何につけ冷静で懐疑的な夫がいなかったとしたら、カウンセラーに言われることを鵜呑みにしたかもしれません。

結論としては、社会不安障害でもADHDでもない、というとでしたが、科学的な根拠をもとに万人が納得できるような判断が簡単にできない分野での「専門家」の解釈はよくよく注意が必要だ、と思ったのを覚えています。

話を「会食できないOE」(笑)に戻しますと、コージが幼稚園で食べられなかったのは、

食べているところを人に見られるのがイヤだった

ということです。「人に見られる」ことを小さいころから異常に意識する、自意識がとても強い子どもだったので、今思えばその点は理解できるのです。

自分のテリトリー外の不安な場所にて人に見られながら、それもあまり食欲を刺激しない(笑)ドイツ料理を食べる、というのは、彼にとってかなりハードルが高かったんでしょう。

じゃあどうして食べられるようになったのか? 

それは私にもはっきりはわかりませんが、場数を踏んで不安な気持ちが少しずつ薄れていき、食べたいという欲求が勝って行ったということなんでしょうね。7歳の今ではほとんどありませんが、それでも問題を感じなくなったのは、それほど前のことではありません。

この点をOEにつなげることについて疑問を持たれる人もいると思いますが、なんでも深読みする点、強い自意識を持っていること、そしてあらゆる刺激に強く反応する強い知覚性OEなど、私としては彼の持っているOEの特徴と深く関わっていると考えています。

OEに関してあーちゃんママが訳してくれた上記の記事ですが、今読んでもウィキよりもずっとわかりやすい! 私も折に触れて読み返していますです。

ちなみにですね、外で食べられるようになった現在でもたとえば、トマトソースが口の周りにつくから、

外食時、スパゲティにソースなし(笑)

とか、実はひそかにこの傾向は続いていることを付け加えておきます。


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by dksh_okys | 2014-01-20 04:20 | OE ? OK !


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